Aurea Mediocritas

アイマス、芸術、哲学分野のポストを多くして行きたいと言いつつも、実情は雑記、圧倒的雑記

Nation Blue

というわけで第一回はCool jewelries! 001よりNation Blueをレビューしていきたいと思います。

 

 

この曲はアイドルマスターにおいてはNext LifeやNostalgiaを、シンデレラにおいてはNocturneやNebula Skyを担当しているAJURIKAこと遠山明孝さんの製作された曲です。僕は実は割と作曲家を気にしながら曲を聴いているのですが、BNSIではTaku Inoue、AJURIKA、LindaAI-CUEさんがお気に入りで、一番初めにAJURIKAさんの曲を書けるというのは非常にうれしいことだと思っています。

 

さて、閑話休題、このNation Blueに関してですがCool jewelries!に収録されているだけあって非常にクールな曲になっています。歌唱しているのは渋谷凛(CV.福原綾香)、高垣楓(CV.早見沙織)、神崎蘭子(CV.内田真礼)、多田李衣菜(CV.青木瑠璃子)、新田美波(CV.洲崎綾)の5人です。みんなとても個性が光っている特徴的なアイドルですよね。ところで、AJURIKAさんと言えば僕としてはNext Lifeなんですけど、サイケデリックトランスに分類されるあの曲にいい意味で近いトランスな曲になっています。あまり曲の話ばかりすると趣旨から逸れるのでこの辺りにしますが、正直インスト音源をずっと聴いていても飽きない曲ですね。

さて、それでは歌詞のレビューというか、まあ身も蓋もないこと言っちゃえば僕の感想だったり考察だったりをつらつら書いてみようっていうだけなんですけどね、お付き合いいただければ幸いです。果たしてここに歌詞を引用していいものかわからないんですけど、まあダメだったら誰か教えてください。

 

とりあえず抽象的(抽象的とは非常に便利な言葉で、物事の性質を端的に述べられる)な意見を述べさせてもらえるならば、非常に歌っている5人にぴったりな曲というところでしょうか。なにを当たり前なと思ったそこのあなた、当たり前だということは非常に大事なことです。我々が思う彼女たちの像を的確に描写しているわけですからね。しかもコンセプトがコンセプトなだけにこの感想が聞き手である我々から出てこなかったら曲としておしまいです。そういう意味では当たり前な、言い換えると陳腐であるところの僕の感想を述べたわけですが、さて詳しく見ていくとしましょう。

 

まずは冒頭の5人が歌う

諦める事無く 前を向いて 自分信じてね
いつもキミを見てる

まあここだけ見るとまだ何とも言えませんよね、「キミ」が誰を指すのか、いったいどのような対象なのか全く分かりません。

くわえてこれはおそらく「キミ」への呼びかけであると考えられます、しかしながら強い意志をもって自分を信じてほしいこと、そして呼びかけている主体(明示されていないためここではあえて一人称は用いません)がその「キミ」のことを見ているということ、情報はこれだけです。あるいは自分への呼びかけとも取れなくはないですね、なんて。そこはそれ、後ほど。

 

さて次はしぶりんこと渋谷凛のソロパートから始まるこの部分。話はそれますがデレステのコミュによるとしぶりんというあだ名の考案者本田未央は自分のことを「生まれながらのパーリーピーポー」とおっしゃっていましたね。オタクはパリピ嫌いだけど未央ちゃんは好き。僕も未央ちゃんは好きですが、っとこういうこと書き始めると際限なくなっちゃうんで雑記にでも書きますね。いまはNation Blueをば。

晴れ渡る空を ビルの谷間に眺め

一人 とりとめも無く いつもと違う道へ

佇むことも そして振り返ることも無く

キミの近く そう 付いていきたいんだ

さてさて、この部分ですが我々が初めにこの部分の歌詞を読んで、あるいは聞いて、抱く感情って何でしょうね。みなさんは知りませんけど、僕はここに儚さと悲しみを見ました。繰り返し言いますが、皆さんがどう思ったかはさして関係ありません、なぜってこれは僕のブログですからね、僕が勝手に自分の考えを書きなぐる自己満足の集積場です。自分の考えと違うという人はまあコメント欄で指摘するなり(攻撃的なことを書いても結構ですが、こちらも容赦はしません)、ご自分でブログを始めるなりなさってください。

まあそういうわけで、僕が見出した儚さと悲しみはいったいどこから来るのか、という話なのですが、はっきり言ってこういうのは割と感覚的に判断している部分が多いので具体的に言葉にして皆さんに伝わるかどうかというのは謎です。こればっかりは分かんねんよっていう方がいましたら是非とも指摘してほしいわけです。僕はスピノザと違ってきちんと他者の存在を前提にやっていきたいのでね。

そうそう儚さと悲しみの話ですね。晴れ渡る空という言葉からどことなく明るい印象を受けるというのもあるんですけど、僕としてはそのあとの”一人”"とりとめも無く""いつもと違う道"という言葉が晴れ渡る空以上の意味を持つと考えました。特に、晴れ渡る空を見上げているのがビルの谷間であることは重要でしょう。晴れ渡る空とは対照的な暗く陰鬱なビルの谷間からそれを見上げている。闇の中から光を見ることほどつらいことはありません。おそらく仮定ですが日常という繰り返しに対する諦念のようなものがあったのでしょう。

 ここでこの詩の中に描かれている主体は晴れ渡る空で示された何らかの希望を一度捨てているのではないでしょうか、それを捨て去ったうえで、おぼつかない足取りで違う道へ踏み出すわけですね。解釈は様々でしょうが、消極的に何かを諦めて、そこで進路を変更し、その後"キミ"を見出していると考えるのが妥当でしょう。"キミ"が何を指示するのか、この部分以降の部分が雰囲気を変えて非常に明るくなることからも、おそらくは、アイドルマスターという作品の特色も考慮すると"キミ=プロデューサー"と考えるのが普通です。ここでもう少しうがった見方をするとより歌詞に深みが生まれると思うのですが、"キミ=プロデューサーに見出された新しい自分"と考えることもできると思います。ここからは"キミ"がこの二重の意味を持つということを前提にしてみていきましょう。とはいえいきなり壁にぶち当たるわけですね。"キミ"に付いていくのに自分ってどういうことだよ意味わかんねえ!と思う人もいるかもしれない訳ですが、未来というのは常に自分たちの時間軸から先行している訳ですよね。そうであるならば、ついていくという表現自体が未来の自分へ、プロデューサーが見出した自分へ一刻も早く到達するというニュアンスを込めても全く不自然ではありません。

 

さて次に行きましょう。先ほどチラッと言いましたけど、ここから、具体的にはプロデューサーに見出されてから、ということになるのでしょうが、雰囲気が変わって非常に前向きになります。まあよく聞くこの曲の感想通りになるわけですが。

どこまでも連れて行って 青いこの輝いた道を
いつまでも側にいて 遠く離れていても

前半はプロデューサーならばおおよその見当は付くでしょうが、青く輝くこの道、もちろんトップアイドルへの道に他なりませんね。なぜ道が青いのか、という指摘がありましたので追記しておきます。青いというのはサビの歌詞に出てくるブルートパーズとクールという属性の色を表していると思われます。ブルートパーズの希望という意味で彩られたトップアイドルへの道、とでも言いましょうか。

 後半もプロデューサーへのメッセージと取っていいでしょう。遠く離れた場所、アイドルとプロデューサーという関係の開きを言っているのか、あるいはトップアイドルとなっている自分と一介の担当プロデューサーを言ってるのか、おそらく仮定であることからも後者と思われますが断定は避けたいと思います。とにかくある種の開きを自覚した後でも(おそらくそれはプロデューサーがアイドルに対して何らかの引け目を感じているシチュエーションになるのでしょう)、そばに居てほしいという願いが編み込まれています。

 

サビですね。

いつか 高く高く高く もっと飛べるからと信じてね
思う事の強さ それが未来を分けるDestiny

あの日見た景色が 光るBlue Topazのように
今も輝いて 僕ら照らしてる
速く速く速く もっと走れるから信じてね
思う事の強さ それが最後のDestination

諦める事無く 前を向いて 自分信じてね
いつもキミを見てる

 ここであえて苦しい解釈をしてまで僕が"キミ"のなかに自分という要素を入れた理由がわかってくるわけですが、まずはいくつかの英単語とBlue Topazについて補足的に説明を。

  1. Destiny-------本家のアイマスにはこれと同じ名前の曲がありますね、意味は某インターネット辞書によると不可算名詞で運命、宿命、Dを大文字表記する場合は天、神意だそうです。言い訳ではありませんが、いえ正直に言いましょう、思いっきり言い訳ですが、僕は英語が苦手なうえにラテン語が得意という謎の人間なのでラテン語以外の外国語については極めて態度が冷淡ですが、ほんとにできないので他所からの引用で許してください。
  2. Destination-------目的地、行き先、到着地
  3. Blue Topaz------宝石のブルートパーズですね、ブルートパーズの石言葉は「希望・友情・知性」だそうです。これも例によってインターネットの天然石辞典的なのからお借りしました。僕はスイーツ(笑)じゃないので天然石もとい値段が高い色がついた石ころに興味も教養もありませんので。

さて、一通りの意味の確認は終わりました。運命やら宿命やらという言葉には懐疑的になる人が、特に現代においては多い気がしますね。頭の悪そうな恋愛小説とか読んでる人は割と信じてるみたいですけど。そもそも運命だとかそういった話をし始めるとそれだけで数千字かけそうなので今回はやめときましょう。ここまでで約4000字あるのでこれ以上だらだら書きたくないw

というわけでね、本題入っていきましょう。

まずは冒頭の2行ですね、高く高くというのは考える必要さえないくらいに自明です。アイドルとして一層の飛躍を思っている一節でしょう。それを自分の担当プロデューサーと先を駆けているであろう未来の自分へ信じてほしいと。彼女らの力の源は思うことの強さ、周囲の思いや自分の思いにあるのでしょうね。

正直この部分が最もこの5人らしいと思います。僕が一番書きたかった部分がここから先で、次元もアニメやらいろいろまたぎますがご容赦ください。

思いの強さという面から5人を見てみたいと思います。

 

まずは渋谷凛から、凛は主にアニデレからの分析になります。凛は正直初対面であまりいい印象は受けません。本人も自覚している通りです。余談ですが僕も初対面ではいい印象を抱かれません(だからなんだ)。しかしながら、彼女はアニデレのニュージェネ初ライブからも分かるように緊張する卯月と自分を見失った未央がいるなかでただ一人冷静さを保ってメンバーを奮い立たせたり、あるいは見た目に反して(というと失礼だけれど)実はとても努力家でまじめな一面もあり、ちょっと熱血、そして何より、アイドル活動を含めた彼女自身がやり遂げると決めたことにはどこまでもストイックに完璧を意識して仕上げる。それが凛の思いの強さと言えるのではないでしょうか。

次に高垣楓、先日行われた第六回シンデレラガール総選挙ではみごと一位を獲得しましたね。おめでとうございます。そして楓Pの皆様も嬉しさはひとしおだったことでしょう。決まったときは僕も泣きそうでした。心からお祝いを。

さて、そして楓さんですが、彼女の思いの強さを象徴する場面と言ったらあそこしかありません。アニデレでみっしーに大きな企画を与えられた時も”始まりの場所”でのライブを、自分の原点を優先してみっしーの企画を断ります。これは自分の原点とファンへの思いの強さとして一つの形なのではないでしょうか。

次に神崎蘭子。彼女の思いの強さはどこにあるのか、ということですが、これもまあ自明っちゃ自明ですよね。僕がデレマスを好きになったのは蘭子が好きになったからなんですけど、神崎蘭子と言えばゴスロリ邪気眼系の厨二病ですよね。厨二系アイドルと言えば他にも二宮飛鳥がいますが、彼女とはまたベクトルの違う厨二です。ちなみに僕は飛鳥も好きです。まあ結局は神崎蘭子というと圧倒的で鮮烈なキャラなわけですよ。

いわば個性というものを最大限に活かしているアイドルなわけですね。これについてはアニデレでの武内Pとの一連の掛け合いでも分かるように独特の世界観を持ち、確かなこだわりの中で自己という主体を理解して、自分という思いを強く持っている、そう言えるのではないでしょうか。

次に多田李衣菜です。彼女の印象的な特徴と言えばやはり"ロック"でしょう。アニデレでは前川みくとの対話を通して自分の信念と他者の信念との共存という新しい道を見出します。とはいえ、それは個性を曲げたというわけではなく、自分の個性に新しい一面を見出すといったほうがいいでしょう。また、木村夏樹とのエピソードも彼女のロックへのこだわりを感じさせるものでした。このロックへの信念こそが多田李衣菜の思いの強さでしょう。

最後に新田美波。彼女を象徴するシーンはアニデレにおけるライブ前に倒れてしまうあのシーンではないでしょうか。ここにおいて美波はリーダーという責務によって自らの体調を顧みることなくプロジェクトメンバーのライブ成功を第一に考え、結果として体調を崩してしまうわけですが、彼女は一貫してプロジェクトと仲間への強い思いを胸に活動していることがうかがえます。

ここまで5人の思いの強さについて言及したわけですが、ここで歌詞を振り返ってみましょう(振り返ることなくという歌詞に反してねw)

思うことの強さが未来を分ける運命、宿命だと言われているわけですね

未来を分けるのここでいう未来とはアイドルとしての未来でしょう。アイドルとしての思いの強さこそがアイドルとしての未来を分けるというわけですね。

次にあの日見た景色、これはあの日夢見たと付け加えてもいいと思いますが、すなわち思い描いていたアイドル像が目の前で光って、そして僕らを照らしているわけですから、アイドルとなってステージに立っている状態なのでしょう。そしてその光はブルートパーズ、ここでは希望としておきましょう、のようであるわけです。つまり、いま立っているステージが希望となっているわけですね。

なんの希望かというのは次の節です。速く速くもっと走れるから信じて、この言葉こそがブルートパーズという希望=トップアイドルへと向かう自分を信じてくれとプロデューサーと未来の自分に訴えている説です。そしてやはりここでも思いの強さこそが到達点そのものであると歌われているわけですね。

諦めることなく前を向いて自分を信じて、大事なのは問いかけであるところです。そのあとにいつもキミを見てるという言葉が入ります、これは第三者的な目線で自分を見ていると考えれば納得がいきます。いつもキミを見てるという文言、いつも私の先に行く未来の私、私はそこを常に目指しているといったような意味が込められているのではないでしょうか。

 

以上が最初のサビまでの個人的な考え方になります。最後までやりたいのですが、何せ書きすぎたのと、これを書いている現時点で時刻が深夜3時であること、加えてものすごく眠いので自分が何を書いているのかよく認識できないこと、持ち越すのはかったるいことを理由にここらで総括させていただきます。第2回はもしかするとこの続きかもしれないし別の曲かもしれません。

 

さて、ここまで見てきたNation Blueですが、ここでは明確な言葉として思いの強さが提示されています。エピソードを5名全員記しましたが、この5名の共通点は何かしらの強い思いを持っていること。そして、その思いはプロデューサーに見出されてから芽生えたものであること。自分自身の自分への思いとプロデューサーへの思い、そしてその思いを信じることの重要性を歌い、彼女らのトップアイドル足りうる思いの強さを一つの形にした、そういった曲ではないかと思います。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。今回はこれにて終了。次回は別の曲か、続きか。決めてませんがよろしくお願いします。

 

 

*さて、ここまでありがとうございました。追記としてもしなにか誤字脱字、疑問に思う点などありましたら是非コメントをお寄せください。この点が疑問であるという場合はご理解いただけるような説明を工夫します。それでは、本当にありがとうございました。